道成寺
能や歌舞伎で有名な安珍清姫伝説。この伝説の舞台となっているのが、道成寺です。道成寺は、文武天皇の勅願で大宝元年(701年)の創建といわれ、国宝の千手観音菩薩、日光菩薩、月光菩薩をはじめ、数々の重要文化財が保存されています。
慈愛の姿
仏教では「慈悲」を非常に大事なものと考えます。
たくさんの手と道具で困っている人を救おうとなさる姿で、慈悲心の大切さを表しているのが千手観音さまです。このお姿には二つの意味がこめられているように思います。つまり「私を私を助けようと待ち構えて下さっていた」お姿でもあり、「私も他の人のために何かしよう」という勇気を分け与えて下さるお姿でもあるのです。
日本有数の、千手観音の寺
千手観音様は日本でも古くから信仰されてきましたが、その教えを体系的 に示したお経「千手千眼陀羅尼経」は、天平七年(735)に日本にもたらされました。道成寺は大宝元年(701)に着工され、ちょうどそのころお仏像を造ろうとしていたと思われます。講堂のご本尊として千手観音像(奈良時代・重文)がおまつりされました。
この千手観音様は、日本で最初か二番目の千手観音様で、1300年たった今も本堂に立ち続けておられます。
縁起堂では住職による安珍清姫の絵とき説法がユーモア交じりで繰り広げられ、観光客の人気を集めています。
5カ国語音声ガイド整備
日本語を含む5ヶ国語の音声ガイド機能を整備しました。
多言語音声ガイドの利用方法は、2次元コードをスマホで読み取り、日本語、英語、中国語(簡・繁体字)、韓国語、スペイン語で、以下のサービスがご利用いただけます。
①宝仏殿の仏像群の音声ガイド
二十数体の巨大な仏像群を目の前に、道成寺の歴史や本尊千手観音像などの解説がオンデマンドで聞くことができます。
②絵ときの音声ガイド
日本語の絵とき説法に合わせ、ストリーミング配信される5ヶ国語をスマホで聞くことができます。
③『道成寺縁起』の高精細画像タッチパネル
安珍と清姫の伝説を描いた絵巻の高精細画像を、ご自身で巻き送ったり、巻き戻したり、お好きな場面を拡大縮小しながらご覧いただけます。
④境内の音声ガイド
本堂、三重塔、念仏堂とその本尊の五劫思惟阿弥陀如来像(ごこうしいあみだにょらいぞう)等の解説をオンデマンドで聞くことができます。
※④のみ無料。①〜③は入館時に拝観料(大人700円、12才以下350円)が必要。
【お問合せ】
〒649-1331
和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738
TEL:0738-22-0543